今日は、「商品先物取引でやってはいけないこと」についてお伝え致します。商品先物取引で成功するためのスタートラインであり、大きな損失を被らないために必ず心得ておきたい内容です。これから始めようとする方も現在取引中の方も是非ご一読下さい!

その1 「両建て」をやってはいけない

「両建て」とは、同じ銘柄に買いのポジションと売りのポジション、両方を持つことを言います。

例えば、東京金を5000円で10枚買いポジションを持ち、その後買いポジション10枚を維持したまま、4950円で売りポジションも10枚持つ場合、などです。同じ銘柄で買い10枚、売り10枚の状態です。

両建ては、相場が思惑と反対に動いて値洗いマイナスが生じた場合、損切りをしないで一旦様子を見られる、という安心感があります。

ただ両建てを外して、改めて片方だけのポジションに戻したときに、相場の流れを掴めずに売買してしまうと、損失を更に拡大させて両建てを繰り返してしまう危険性があります。

最悪なのは、外務員(営業マン)が、手数料稼ぎを目的に、意図的に両建て売買を勧誘することです。これがよく報告されています。

商品取引会社は、顧客に利益が出ても損失を被っても、手数料を得ることができます。わざと両建にして、顧客は損をして、取引会社は手数料を荒稼ぎする悪質なケースがありますので十分な注意が必要です。

営業マンを介した対面取引(フルサポート)で行われる多くの「両建て」は、手数料を業者に多く支払うだけの無益な事と言う見解が一般的です。

その2  売買手数料を軽視してはいけない(特に対面取引)

対面取引とは、営業マン(外務員)を介したサポートを受ける取引体系のことです。

商品先物取引の売買手数料は売買ごとに支払いますが、実際に自分でその手数料額を振り込むわけではなく、投資金から差し引かれますので、多くの方は、自分が手数料を支払っているという実感がありません。

対面取引の売買手数料は高額であり、金(ゴールド)を1枚売買するのに1万円以上の売買手数料がかかる会社が未だにあるようです。

何となく外務員(営業マン)の言う通りに売買をして、気が付いたときには、何千万円もの手数料を支払っていた、というケースも、実際に良くあるのです。

不思議なのは、自ら銀行で5万円の売買手数料を支払えと言われれば、「5万円・・高くない?」と拒否反応を覚えるでしょう。

しかし預入れ資金(投資金)から差し引かれる売買手数料は、たとえ高額でも、支払っている感覚が欠如してしまいます。そこに、商品先物取引の手数料の落とし穴、恐怖があります。高額な売買手数料には、十分注意が必要です。

相場の予想とは異なり、手数料を削減する環境をご自身で整備することは、誰でも簡単にできることです。個人投資家として、自分の目標を達成させるための計画の中で、売買手数料の削減は、非常に重要なポイントになります。

ある会社の対面取引の手数料は、東京金1枚当り(往復)、約20,000円です。ネット取引の700円と比べると、なんと約30倍です。

東京金を月25枚売買した場合の対面取引とネット取引の手数料比較

  1ヶ月 1年
対面取引 600,000円 7,200,000円
ネット取引 17,500円 210,000円
差額 582,000円 6,990,000円

いかがでしょうか? これが現実、ここに手数料の落とし穴があるのです。

売買手数料は売買ごとに発生しますが、対面取引(外務員)の場合は、実際に自分で振り込むわけではなく、預入れている運用資金から差し引かれます。ですから手数料を支払っているという実感が薄れ、時には支払っているという感覚そのものが無くなります。

売買自体では利益を上げていても、実際は手数料によって利益は削られ、結局はマイナスになってしまうケースが多いのです。手数料以上の利益を上げることは、非常に困難なことなのです。

気が付けば数百万~数千万円を手数料で支払っていた、というケースも、決して珍しくはありません。

商品取引会社にとっては、顧客から徴収する売買手数料が収入源です。ですから、必然的に売買が増える傾向にあります。たとえ顧客に損失が出ても、手数料によって会社の利益は確保されます。

両建てなどは、売買手数料を取引会社に多く支払うだけの無益な売買である、という見解が、業界内では一般的です。

商品先物にかかる売買手数料を軽視してはいけません。

その3 資金一杯の取引をやってはいけない

最近、金価格の高騰の影響で、商品先物で金へ投資する個人投資家が増えています。

ただ、いくら金(ゴールド)価格や原油価格が上昇してマーケットが盛り上がっていても、一夜にして金価格や原油が暴落してしまう可能性もゼロではありませんので注意、リスク管理、資金管理が必要です。

例えば、あなたが商品先物取引会社(証券会社)に運用資金として30万円を預け入れた場合、実際に証拠金(運用)に回せる資金は10万円位となります。

一般的には、商品先物取引の適正証拠金割合は、最大でも預入資金の30%程度までと言われています。

なぜかというと、商品先物取引は、FXや日経225先物と同じで「証拠金」制度を採用しているからです。

例えば、5,000円/1gの「金」現物を1㎏購入するのであれば500万円必要となりますが、先物取引の場合、1枚という単位で1㎏分を取引することになります。金を1枚取引するためには、証拠金=10万円が必要なのです。(証拠金は変動します)

ここで注意したいのは、この10万円の証拠金はあくまででも取引の担保金であり、実際は500万円相当額の「金」1㎏を取引しているということになります。

つまり、「金」価格が大きく値下がりすると、証拠金10万円以上の損が出る可能性(リスク)があるので、証拠金の担保価値が著しく目減りしたときの必要担保金として、予め証拠金とは別に預け入れておくのです。

例えば、商品先物取引で金(ゴールド)を1枚買って、その後、4950円/gまで値下がりした場合、評価損は(5,000円/g-4,950円/g)×1,000g=-5万円となります。仮に、預入金が10万円なら、この時点での証拠は、10万円-5万円=5万円に目減りします。

金(ゴールド)価格が値下がりを続けると、証拠金の評価損が更に悪化するので、証拠金に対して約3倍位の預入資金を予め用意しておく必要があるのです。逆に言えば、預入資金に対して1/3位までの運用に止めておく必要があります。

商品先物取引で、資金一杯、ギリギリの取引はやってはいけません。ご注意下さい。

その4 営業マンやネットニュースから得た情報通りに売買してはいけない

ネット環境の成長と、スマートフォンなど端末の利便性が向上したおかげで、誰もが簡単に多くの情報を収集することが可能になりました。しかし、誰もが得られる情報を知ることと、実際の相場の予想や分析精度が向上して勝つことは別のお話です。

外務員(営業マン)やネットなどから得た情報は、多くの人が知っている情報であり、既に相場に織り込まれているのです。相場にはまったく影響しないニュースもあります。なので、あなたが買った頃には、値段は上がるどころか、値下がりするかもしれません。

営業マンの情報やネットなどのニュースを頼りに売買することだけで「勝てる」と勘違いしている方がいます。これが、9割の個人投資家が利益を上げられていないことの所以です。

商品先物取引では、『情報』はとても重要なポイントです。そしてその情報は、量よりも質が圧倒的に重要です。多くの個人投資家は、無駄な情報に振り回されています。その結果、いつまでたっても安定した利益を得ることができません。質の良い情報にこだわっていく必要があります

「情報」については、詳しくブログにて解説しています。

その5 間違った相手に相談してはいけない

商品先物取引で大きな損失を出している投資家の多くは、商品取引会社や証券会社の担当外務員(営業マン)だけが相談相手です。

もしあなたが、担当外務員の指示通りに売買を繰り返していて、その結果、現在大きな損失を被っているのであれば、その人は、あなたの適切な相談相手ではありません。

外務員(営業マン)は、会社から報酬をもらう立場です。あなたの立場よりも会社の利益を優先するのです。つまり、顧客の利益よりも売買をすることで得られる手数料収入を優先するのです。売買手数料を得ることは悪いことではありませんが、商品先物取引で営業マンを介する対面取引では、売買手数料は高額で純粋な利益を得にくい仕組みになっています。

利害関係が相反する外務員(営業マン)はあなたの信頼できる相談相手とは言えません。(当塾の見解)

その6 第三者のアドバイスやセカンドオピニオンを軽視してはいけない

商品先物取引における損失予防、損失回避のアドバイスを無駄にして欲しくないと願っています。

当塾には先物取引に関する多くの相談があります。しかし残念ながら、相談窓口を訪れる人の中には、危機感が薄く、第三者のアドバイスを受け入れずに、損失を拡大させてしまう方がいます。すごく残念なパターンです。

多くの方は、 実際に大きな損失が発生していなければ、自分が危険な状態に落ちっているという自覚はなく、すぐに対策を打とうとは思いません。

相談者の建玉や売買を精査した結果、今の取引環境では、近い将来、大損する可能性が高いので、今のうちに取引を止めるか、外務員の言いなりの取引を止めるようにアドバイスすることがあります。(両建、過剰建玉、過剰売買などが散見される場合)

危機感がない相談者は、実際大きな損失が出て本当に困らないと、第三者のアドバイスを受けようとは思いません。

たとえ、わずか1ヵ月の対面取引で、100万円以上の無駄な売買手数料を商品取引会社に支払っていて、その手数料を確実に削減できるアドバイスが受け入れられない方がいます。

無駄な売買手数料が削減できて、損失拡大も予防、回避できるのに、その対策を実行せず、何となく今まで通りの取引を続けてしまう。最終的に、損失をかなり拡大させてしまう最悪のパターンです。

全て失ってからではどうすることも出来ません。

損失が拡大する前に第三者に相談をして、手遅れになる前に何か手を打つことをお勧め致します。

その7 今すぐできる損失・損害予防策、改善策とは!

商品先物取引でやってはいけないこと、商品先物取引で損害・損失を出してしまう原因が明確になりました。次は、その原因を改善する必要があります。ここでは最も重要な改善策をご紹介します。

それは、売買手数料の削減です。

商品先物取引の売買手数料を軽視すると、やがて破産してしまいす。無駄な売買手数料の削減を実行し、利益率の向上を図る必要があります。

対面取引・外務員を頼りに売買する方は、無駄な売買が非常に目立ちます。つまり、無駄な手数料を支払っているということです。営業マンの言いなりに売買を繰り返して、多額の手数料を支払い、損失を被る最悪のパターンに陥りそうな方、既にそうなっている方が沢山います。まずは対面取引での売買手数料の削減を行って下さい。

そのためにはどうすれば良いのでしょうか?

答えは簡単です。現在、対面取引を行っている方は、オンライン取引や手数料が安い取引体系に移行することです。

オンライン取引は、対面取引に比べて売買手数料は格段に割安です。対面取引の最大約30分の1で済むのです。これを知っているか否かだけで大きな差が出てしまいます。

相場で勝つ負けるとは別次元で、手数料を削減する環境を整備することは、誰でも簡単にできることです。個人投資家として、商品先物取引で安定的な利益を上げるためには、売買手数料の削減は、本当に重要なポイントになります。

まとめ

商品先物取引で安定的に勝っている個人投資家は多くありません。一方で、損害・損失を出してしまう投資家は沢山います。それには明確な理由・原因があります。

もしその原因の1つが対面取引という取引体系であるのなら、早急な対処が必要です。

担当外務員のスキルが低いと判断したのなら、今すぐにでも取引を止めるべきです。スキルの低い、信頼できない営業マンに、ご自身の大切な資産を任せる訳にはいきません。

当塾には、多くのご相談が寄せられます。特に対面取引で多額の損害・損失を出してしまい、助けを求めるような深刻な状況でのご相談が多いです。手遅れになる前にご相談ください。

商品先物取引の専門コンサルタントが親切・丁寧に対応致します。