この記事は、商品先物取引をこれから始める方だけでなく、既に取引を行っている方にも、もう一度、初心に立ち返って基本を学べる内容です。

ここでは、実際に商品先物取引を行う上での必須要素を15項目にリストアップしました。これらの項目は全て、頭に叩き込んでおかなければならない、必要不可欠なことばかりです。

まずは「その1」として、商品先物取引とはいったいどのような取引なのか?を解説します。

1、商品先物取引とは?

商品先物取引とは、『商品取引所に上場している銘柄を、取引期限までに反対売買(転売・買戻し)して決済する売買』のことです。現物取引のように、商品の受け渡しはありません。

もう少し分かりやすく説明すると・・・

『手元に現物がなくても、将来の値段を予想して売買することで、利益を狙うことができる取引』ということになります。

買った場合は将来(取引期限までに)必ず売り(転売)、売ったもの(空売り)は、必ず買い戻して取引を清算する、というルールになっています。

利益が目的の投資ですから、取引の基本は、「安く買って高く売る」ことになります。株式、不動産取引、商売等と同じです。

例えば、金(ゴールド)がこれから値上がりすると予想した場合、金の値段の安い時に買い、値段が上がったときに売る(転売)、ということです。これは誰でも簡単に理解できると思います。

値段が下がっても、儲かる・・?

しかし、商品先物取引では、将来、値下がりすると思えば、値段が高いうちに売っておいて(カラ売り)、値段が下がった時に買い戻すことで利益を得ることができます。

商品先物取引は、値上がりだけではなく、値下がりを予想しても、どちらでも利益を得ることが可能な取引なのです。

「空売り」とは、商品価格の下落を予想して、現物の受渡を前提としないで、差金決済を目的として売り建てること。

この「空売り」、「値下がりで利益を得る」ということについては、分かり難い、イメージし難いという人が多いので、もう少し分かりやすく説明します。

空売りのイメージ

あなたは、貴金属店から金(ゴールド)を借りて、その借りている金(ゴールド)を売ってしまう(転売)ことをイメージしてみてください。

あなたは、貴金属店から借りた金(ゴールド)を売ってしまったのですから、いつかは返さなければいけません。返済期限(東京金の先物取引の場合は最長で1年以内)までに同じ金(ゴールド)を買って返さなくてはなりません。

この時、金(ゴールド)価格が売った(カラ売りした)時よりも安くなっていれば、安く買い戻せます。安く買い戻せればその差額が利益となります。

(例)100万円で金(ゴールド)を空売りして、80万円まで下がったときに買い戻せば20万円の利益。

つまり、80万円で買って、100万円で売ることで、20万円の利益を得られる、ということです。

逆に、金価格が売った(カラ売り)時より上がってしまっていれば、以前よりも高い値で金(ゴールド)を買わなければいけません(借りたものは返す)。この時の差額は、損失となります。

(例)100万円で空売り、価格が120万円まで上がったときに買い戻すと20万円の損失。

「空売り」は通常の取引とは逆で、商品銘柄の価格が下がれば利益、価格が上がれば損失になる取引方法です。

もう1つ具体的に例をあげると、あなたがオリンピック記念コイン10,000円の商品が、人気が沸騰して、6か月後には生産が追い付かずプレミアがつき、値上がりすると予想したとします。

あなたは、コイン価格が10,000円のときに10枚購入し、6か月後15,000円に値上がった時点で10枚売ると、6か月でコイン1枚当たり5000円、10枚で50,000円の利益が獲得できます。

「買い」の場合は基本でわかりやすいですね。

一方「空売り」では、10,000円のコインが将来安くなるだろうと予想した時は、10,000円で売っておいて、5,000円に値下がりした時点に買い戻せば、コイン1枚あたり5,000円の利益が獲得できます。5000円で買って、10,000円で売るのですから、5,000円儲かるわけです。

商品先物取引では、手元に現物がなくても、このような売買ができるのが特徴であり、大きな魅力の一つです。

商品先物取引は、取引所に上場されている商品(金、原油、とうもろこし等)の値段が将来上がるか下がるかを予想して売買し、利益獲得を狙う取引なのです。

2、限月(げんげつ)と取引期限

商品先物取引には、買った場合は取引期限までに必ず売り、売ったものは必ず期限までに買い戻して取引を清算する、というルールがあります。

株取引のように所有し続けることが出来ない、独自の決まりがあります。その決済期限のことを『限月(げんげつ)』と言います。限月は、商品銘柄ごとに決まっています。

金(ゴールド)相場表・標準取引(1kg)・単位:円(1グラムあたり)

2019年10月3日の金(ゴールド)の相場表で説明します。

金(ゴールド)の銘柄の限月(げんげつ)は6つあります。上記の金相場表では、2020/08月が最長の取引期間であり、約1年です。

先限とは取引期限が一番遠いものを「先限」(さきぎり)と呼びます。

2020年08月(20/08)に期限が満了する限月(取引)のことを、「8月限(ギリ)」と言います。上記相場表では、「先限」となっています。

2019年10月(2019/10)が期限の値段、2019年12月(2019/12)が期限の値段、2020年2月(2020/02)、・・・・2020年8月(2020/08)の値段が、それぞれ別々(6つの限月)に取引されています。似たような値段ですが、各限月により、値段が少し異なります。

当限とは、取引最終日(期限日)が最も早く到来する限月(取引)のことで、「当限(とうぎり)」と言います。上記相場表では、2019/10の限月のことを「当限」と言います。

納会(のうかい)とは、決済限月の最終取引日のことです。

仮に、納会日まで建玉が残っていれば、この納会の前で強制的に決済されることになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回、商品先物取引の基本を学ぼう! その1では、商品先物取引を行う上での必須要素15項目のうち2項目、商品先物取引とはどのような取引で、決済期限とは何かをご説明しました。

次回、商品先物取引の基本を学ぼう!~その2では、実際の取引に必要な限月の選び方や取引数量、取引単位、 取引証拠金(プライス・スキャンレンジ)とは? 、 商品先物取引におけるレバレッジ効果 、 株式取引と商品先物取引の違い などについて詳しく解説していきます。

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