ここでは商品先物取引の仕組みと基本!~その2として、商品先物取引の主な特徴や、他の取引とは異なる部分について解説します。

3、取引限月の選び方

商品先物取引は、対象銘柄のどの限月でも自由に取引することが可能です。

日本の商品先物取引では、取引期間の一番長い限月である「先限」(さきぎり)」が、一番取引量が多く、最も人気があります。

期限が近い限月は、出来高(取引量)が少ないため、一般投資家が売買をスタートするのは先限(さきぎり)となります。

上記相場表の「出来高」に注目してみてください。金2019/10月限(当限)の出来高は108枚で、2020/08限(先限)の21,492枚と比べて、極端に少ないことがわかります。

また期限が短い限月は、現物を扱う業者が介入しており、取引量も少ないため、値動きが大きく、期先に比べて取引リスクが高いと言われます。

出来高(取引量)が少ないと、売買が成立し難くなり、自分の思うような値段で売買ができなくなるリスクが生じる場合があります。

先限(さきぎり)は、期近(きじか)と比べて取引期間に余裕があります。仮に期待通りに値段が上昇しなかった場合でも、値段が上昇するまで待つことが可能なので、時間的リスクが低いと言えます。

金先物を取引する場合は、取引限月は2020年08月(2020/08)の限月、一番期限の長い限月を選択して取引することが基本となります。

4、取引数量の呼び方

商品先物取引の売買取引数量は、「枚/マイ」と言います。東京商品取引所に上場している銘柄であれば、全て1枚単位で取引が可能です。

例)「金を10枚買い。東京原油を5枚売り」などと言います。

5、取引単位・呼値単位

金先物取引は、取引単位が1キログラム(倍率1000倍)で、実際の金先物価格は、1グラムあたり1円刻みで動きます。2019年10月3日の金8月限の値段は5153円(+49)です。(上記相場表を参照)

原油は、取引単位が50キロリットル(倍率50倍)であり、実際の原油先物価格は、1キロリットルあたり10円刻み(単位)で動きます。2019年10月3日の原油1月限(先限)の値段は36,130円(-1100)です。

銘柄ごとに、取引単位や呼値単位(値動き幅)が異なります。

6、取引証拠金(プライス・スキャンレンジ)とは?

商品先物取引では、実際の取引の数十分の一の金額を担保とする証拠金で売買することができます。これを取引証拠金(プライス・スキャンレンジ)と言います。少ない資金で大きな取引ができるということは、メリットだけ言えば、少ない資金で大きな利益が狙えることとなり、これが商品先物取引の魅力でもあります。各銘柄で決まっている証拠金で取引を始めることが出来ます。

例)金1枚を取引するのに必要な取引証拠金は108,000円(2019年10月3日現在)

証拠金(プライス・スキャンレンジ)」は、変更される場合があります

取引証拠金に余裕を持たずに、予想に反して相場が動いた場合、すぐに証拠金が不足することがあるので、預入資金には余裕を持つ必要があります。 一般的には、必要証拠金の3倍程度の預入資金が必要だと言われています。

7、商品先物取引におけるレバレッジ効果について

レバレッジとは「テコの原理」のことで、実際の投資金以上の金額の取引ができることを言います。レバレッジを利用すれば、少ない資金で大きな資金を動かせます。

商品先物取引では、投資資金に対し、数倍から数十倍以上のレバレッジを効かせた取引が可能です。

金の商品先物取引は、1,000倍の倍率で取引できるため、1g=5,000円で計算すると1kg=500万円の金を10.8万円の証拠金で取引できるということになります。

現物だと1kgの金を買うのに500万円を用意する必要がありますが、商品先物取引であれば10.8万円の証拠金で取引できるため、資金効率の良い取引と言えます。

金を5000円で1枚買い(証拠金10.8万)、その後5100円に上昇したときに決済すると、100円の値上がり(2%上昇)で、取引証拠金10.8万円に対して10万円の利益が生じます。(証拠金に対して約100%の運用利回り)

このように、少ない資金で、レバレッジを効かせて、資金効率良く大きな利益を得られることが、商品先物取引の魅力なのです。

しかし、リスクについても注意が必要です。

例えば、5000円の金先物価格が、思惑とは逆に100円値下がりした場合(2%の下落)、損失は10万円です。1枚あたりの取引証拠金額を全て失う計算になります。-100円×1000倍×1枚(取引枚数)=-100,000円(損失)

これが、商品先物取引は、『ハイリターン・ハイリスク』と言われる理由です。リスクについては、十分に注意して取引する必要があります。

8、株式取引と商品先物取引の違い

株式取引は、株式の現物をその現在価格で購入します。

例えば、現在1株が1万円で、1株の株式を購入しようとした場合、必要投資金額は1万円が必要になります。

1円上がれば1円の利益が出て、1円下がると1円の損失となります。500円値上がりすれば、500円の利益、500円値下がりすれば500円の損失になります。ハイリスクの中でも、ミドルリスクに近い取引と言えると思います。

商品先物取引では、証拠金10.8万円で(1枚)で、1金1kg分の取引が可能です。

1g=5000円で、総代金は500万円の取引を行うことになりますが、10.8万円の証拠金で500万円の取引をすることができるので、資金効率がよいと言えますが、株と比べてハイリスクハイリターンの取引となるわけです。

金先物(標準)の銘柄を1枚・5000円で買った場合(取引証拠金10.8万円)、価格が5000円から100円値上がりすれば、10万円の利益、買値から100円値下がりすれば10万円の損失ということになります。

まとめ

今回は、商品先物取引の特徴であるレバレッジや、なぜハイリスク・ハイリターンと言われる取引であるのか、といった事を中心に解説しました。

商品先物取引は、投資資金に対し数十倍のレバレッジを効かせた取引ができる、魅力的な投資手段です。

しかし、だからこそ注意も必要になります。しっかりとした投資計画や資金配分、リスクコントロール無しには、大きな利益を獲得することは難しくなります。

では、その資金配分やリスクコントロールは、いったいどうしたら良いのでしょうか・・・

今なら専門コンサルタントが、あなたの資金配分やリスクコントロールについて、無料でアドバイスいたします。